ボウヨウ・ノイエ Villa G
穏やかな湾を望む丘に建つ住宅。
大きく傾斜した屋根の下に、収納や水廻り、個室など、明確な機能をもつ複数の「ボックス」を間隔を空けて配置している。
それらを前庭に立つ木々のように点在させることで、室内にいながら庭の中を歩くような感覚が生まれることを意図した。
ボックスの間には複数の動線が生まれ、階段や各室への経路も一つに限定されない。それぞれの経路には明暗や天井高の変化を与え、施主が所有する多くのアート作品を配することで、移動空間そのものをギャラリーとしている。家族は来客の有無や時間帯、その時々の気分に応じてルートを選び、作品や風景と出会いながら、庭を散歩するように住まいの中を巡る。
機能を収めたボックスの間に生まれる余白を、人が自由に巡り、光や風景、アートと出会う。その連続が、住まいと庭を緩やかにつなぎ、ひとつの大きな風景をつくり出している。
This house stands on a hill overlooking a calm bay. Under the large sloping roof, multiple boxes containing different functions are spaced apart like trees in a forest. This allows for multiple routes to the stairs and rooms, and the family can choose a route that suits the time of day and whether they have guests, and move around like they are taking a stroll through town.
撮影:酒井広司 Photo: Koji Sakai