季節の移ろい

2011 年 10 月 29 日

秋の変わりやすい天気の中、札幌からある程度の距離なら車で打ち合わせに向かいます。
先週は苫小牧市-洞爺村-ニセコ町、今週は日高町まで車で移動しました。この時季、車の窓から見える風景は高度や地域によって変化があり魅力的ですよね。とくに冬を間近に迎えた北海道では、日ごと風景が大きく変わっていきます。

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先週初めは苫小牧で紅葉が見ごろだなぁと写真を撮ったのに、今週行った日高では既に太平洋が冬の海の色になっており、水曜にお引き渡しだったJRタワー20階のオフィスからは、札幌郊外の山々が既に雪で白く染まっているのが見えました。

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もうすぐ街にも美しい冬が降りてきます。(aka)

光の柱

2011 年 10 月 22 日

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札幌市中央区の「旗竿敷地」での住宅プロジェクト「光柱の家」(仮)も工事が進んでいます。「光の柱」となるべき場所も、およその姿が見えつつあります。

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メインの光は屋根上に飛び出た「物見塔」から取り込んでいるので、1階から大きな吹き抜けを見上げると、ほぼ3層の高さとなります。内壁はまだ断熱材が露出した状態の為、光がかなり赤みを帯びて落ちてきていますが、完成時にはここに静謐な「光の柱」を見る事が出来るはずです。

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工事中の建物に入る光と、完成後に入る光とは全く別物と言えます。構想時にその光をどれだけリアルにイメージできるか。それは設計者に求められる重要な感覚の一つでしょう。

(aka)

完成近づく

2011 年 10 月 20 日

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北海道・江別市にて工事が進んでいた「公園の家」(仮)が、完成間近です。建物の裏手には北海道をイメージさせる牧歌的風景が広がっています。
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2階の床には幾つかの「穴」が開いています。「穴」の下は1階収納ボックスの屋根になっており、穴と屋根の段差は座りたくなる寸法です。(言葉だけだとよくわかりませんね。断面図がほしいところです。)
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穴と屋根の隙間から、擦るような光が1階へと降りてきます。

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筒型の階段室や、円みを帯びた収納ボックス、そして回りこむ光のなかで子供たちは走り回ります。

家の中には「机」もたくさんあります。大きな机、小さな机、曲がった机、長い机・・・。今日はどこで本を読もうか。

そんな、大人も子供も楽しくなる「遊び場所」がいくつもちりばめられているのが、この「公園の家」です。

来週には引き渡し。娘が嫁いでいくような・・・ちょっと寂しい気持ちになったりします。(aka)

ユルキャラ・ノイエ

2011 年 10 月 18 日

10月19日(水)から10月23日(日)まで札幌駅前地下歩行空間ほか市内各地を会場に『SAPPOROデザインウィーク2011』(http://www.sapporodesignweek.com/2011/)が開催されます。
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僕らアカサカアトリエもガイドブックなどにチラリと掲載されていますが、皆さんに見える形での参加は『ゆるキャラ×クリエータ展』のみです。このイベントは「ゆるキャラで北海道を元気に!」と、北海道在住・総勢75名のイラストレータやデザイナー、デザイン学校の学生が道内179市町村のゆるキャラを自由に、勝手に作っちゃいますという企画。
アカサカアトリエは「ゆるキャラ」ではなく、「ゆるキャラ」が住み着く『ゆるキャラハウス』「バイアスエコパネル」という丈夫なダンボール素材を使って、1つデザインしました。

この素材は断面が特徴的なので、単純に「断面」を積みつつ、中に住み着いた「ゆるキャラ」を歩行者が外から見やすいよう開口部をデザインしていきました。こうしたまともな開口部以外にも「透かし積み」によってキャラが見え隠れする「キャラ」が主役になる『ゆるキャラハウス』となるよう心がけ設計しました。

会場には、他の二人の建築家(日野桂子さん、五十嵐雄祐さん)がバイアスエコパネルを使って設計した『ゆるキャラハウス』も設置されています。(http://www.sapporodesignweek.com/2011/schedule/2011/10/yuruchara.html)
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イベントスタート前夜、会場に『ゆるキャラハウス』が搬入・設置されたという連絡をもらい、弊社の担当スタッフと共に現場チェックに行って来ました。イベント開始前なので、まだ付近にテープが張られ『ゆるキャラハウス』に近付き愉しむことはできませんでしたが、なかなかの出来栄えです。みなさんに5日間しか見て頂けないのがちょっと残念。
短い期間ですが、買い物ついでにぜひ足を運んでみて下さい。(aka)

多角形の家

2011 年 10 月 16 日

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札幌市中央区、北海道神宮鎮守の森に隣接して建つ「多角形の家」(仮称)は上棟式も終わり、既に全体のボリュームが見えています。

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多角形の中をエンドレスに歩きまわれる雰囲気も既に感じられます。採光や通風のみならず周辺の森との連続性を持たせるために設置された中庭には既に黒土が搬入されました。

シート防水を施したドーナツ状の屋根にのぼると・・・大きい!
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札幌の市街地の向こうには、江別市・野幌(のっぽろ)の広大な原生林を望む事が出来ます。
森と都市、二つの異なる風景をどのように生活に織り混ぜて行くのか、そこがこの建物の大きなテーマです。
(aka)

夕張(ゆうばり)へ行こう!

2011 年 10 月 13 日

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2011年10月16日までの土、日、祝日、北海道夕張市にある旧北炭清水沢発電所をメイン会場に『夕張清水沢アートプロジェクト』 (http://www.shimizusawa.com/)が開催されています。週末、久々の休日を利用して夕張に向かいました。

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戦前から日本経済の発展をエネルギー面から支えてきた数多くの北海道の炭鉱。とりわけ夕張産の石炭は、最高級原料用炭として重宝され、街は活気にあふれていました。高度経済成長期1960年の人口は約117.000人。それが現在では約11.000人となり、最盛期の1/10です。しかしここには訪れる人をほっとさせる何かがあります。夕張で1990年から開催されている『夕張国際ファンタスティック映画際』(http://yubarifanta.com/index_pc.php?ct=main.php&langue=21010)に参加した監督や俳優達の多くが、何度もこの街を訪れるのは、そんな魅力を感じているからなのでしょう。

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100年にわたる炭鉱の歴史、その後の脱炭鉱の歩み、2006年の財政破綻など、光と陰の両極を経験した夕張。かつての記憶が薄れゆく中、空知各地の炭鉱電力の中枢であった「旧北炭清水沢火力発電所」から、アートの力で炭鉱の記憶を掘り起こすメッセージを発信するというのが『夕張清水沢アートプロジェクト』です。この週末、お時間がある方にはぜひ足を運んでいただきたいお薦めイベントです。

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(aka)

カタルーニャの建築家たち

2011 年 10 月 5 日

UIA世界建築家会議東京大会も終わり、先週札幌に戻って来ました。
以前このブログやニュース欄でもお伝えしましたが、北海道の建築家有志が昨秋バルセロナで展覧会を開催したご縁で、東京大会の後、スペイン・カタルーニャ地方の建築家の皆さんが札幌に立ち寄ってくれました。10月2日から北海道大学にある遠友学舎で彼らの展覧会も始まりました(詳しくはhttp://www.jia-hok.org/ph/news0914.pdf)。

10月2日、3日には彼らのレクチャーや、我々北海道の建築家との円卓会議、懇親会などの催しが続き、有意義な交流を持つことが出来たのですが、僕にとって今回最も刺激的だったのはスペインを代表する建築家のひとり、カルロス・フェラテール氏をはじめとするカタルーニャの建築家たちが「フツウ・ノイエ」を訪れ、意見を聞かせてくれた事でした。
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もちろん当初の彼らの予定には「フツウ・ノイエ」を見るなどというプランは無かったのですが、オープニングパーティの会場で、カルロス・フェラテール氏と彼の作品について意見交換させて頂いた際、話の流れで僕の携帯電話に入っていた弊社設計の建物の写真をお見せしたところ、スケジュールを調整して突然翌朝見に来て下さるという話しになったのです。
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短い時間でしたが実際に建物を体験して頂き、様々な感想や反応を頂いた事はとても刺激的で、これは今後僕の設計活動の糧になる事は間違いありません。玄関で靴を脱ぐのは難しかったようですが・・・(笑)。
(aka)

UIA開会式など

2011 年 9 月 26 日

UIA東京大会2日目のリポートです。昨日に引き続き、珍しく2日連続の更新です。
出張しているほうがブログ更新の時間が取れるというのは皮肉なものです(笑)。

さて、今日は天皇皇后両陛下にご臨席いただく開会式です。メイン会場となっている有楽町の東京国際フォーラム周辺はパトカーやSPの人が大勢で、若干物々しい雰囲気。
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セキュリティーの関係上、参加者は開始時刻よりもかなり早く入場しなければなりません。いつもは時間にややルーズな人が多い建築家達ですが(僕を含め)、今日はそういうわけにはいきません。北海道から参加した建築家達も開始時刻の1時間前には着席していました。国土交通副大臣や石原都知事にもご挨拶いただいた開会式も滞りなく終了し、その後僕は夕方遅くまで様々な会場で開催されている展覧会やレクチャーを巡り、研鑽(?)を積むのでした…。

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そこで感じたのはアジアの勢いです。前日電車の中で知り合ったインドネシアの建築家に薦められ、インドネシア・アーキテクツウィークに行ってみたのですが、僕が持っていたインドネシアの建築シーン、イメージとはかけ離れた刺激的展覧会でした。東京での大会ということもあるのかもしれませんが、とにかくどの会場でもアジアの建築家が多い。日本の建築家も負けていられません。頑張ります!!

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(aka)

世界建築会議 UIA2011

2011 年 9 月 25 日

世界建築会議に参加する為、東京に来ています。

世界建築会議(UIA大会)というのは世界中の著名建築家や技術者、研究者、学生など約1万人が、世界のある都市に一同に集まる建築界最大級のイベントで、建築界のオリンピックと言われたりもします。
およそ1週間の大会では、講演やセミナー、プレゼンテーション、ワークショップ、展覧会、ツアーなど、大会テーマに基づく多彩なプログラムが開かれ、これからの建築や都市のあり方を探っていきます。
UIA大会は、1948年にスイス・ローザンヌで初めて開催されて以来、ほぼ3年に一度、世界の各都市で開かれています。日本での開催は、24回目となる今回が初めてです。(詳しくは公式HPをご覧ください。http://www.uia2011tokyo.com/ja/

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明朝の開会式(天皇・皇后両陛下がご臨席)に先駆け、今夜は六本木の森ビル最上階で東京の夜景を眺めながら世界中の建築家たちが集うウェルカムネットワーキングが開催されました。

イベント会場以外の場所でも、参加者の認識票を首からぶら下げた国内外の参加者が大勢歩いているので、道を聞かれたり、食事が一緒になったりといった具合に自然と交流がうまれます。

早速今晩はモロッコの女性建築家をはじめ、ブルガリア、エジプト、スリランカ、インドネシアなどの建築家からいろいろと話が聞けました。ほとんどの外国人の方は日本、東京に関して非常に肯定的な印象を持っているようです(お世辞かもしれませんが)。

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明日からもレクチャーや展覧会など建築にかかわるさまざまなイベントが続きます。震災や台風で大きな被害が出ている今年の日本。外国人の方々からも、UIA大会がなんらかの形で復興を後押しできることを期待しているという声が聞こえました。
僕自身、学び多きUIA大会にしたいとあらためて思いました。

ところで、今回のUIA大会に参加する為、スペイン・カタルーニャからも多くの建築家が来日しています。昨年秋に僕を含めJIA北海道支部の有志がバルセロナで展覧会を開催した関係で、今回は僕らがカタルーニャの建築家を北海道に招き、いくつかのレクチャー&イベントを企画しています。こちらは10月初旬に札幌で行われますので、ぜひチェックしてみてください(詳しくはJIA北海道支部のHP http://www.jia-hok.org/index.html を御覧ください)。

(aka)

光の降り口

2011 年 9 月 6 日

札幌市中央区の住宅街に建設中の「(仮)光柱の家」。周辺の建物に挟まれ奥の方に見える足場の辺りがその住宅です。
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敷地は完璧な『旗竿敷地』です。
『旗竿敷地』とは道路と接している敷地が極めて小さく、建物を建てる敷地のメインの場所が道路から離れ、周辺建物に囲われている様な敷地のこと。つまり敷地を上から見た形状が「旗と竿」の様に見えると言うことです。もちろん「(仮)光柱の家」も4方を建物に囲われています。接道している『竿』部分の敷地は僅か2.4m程です。
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しかし、このような敷地でも採光方法や外部との関係を工夫すれば十分快適な空間が確保できます。今回のプロジェクトでは住宅の中心に光あふれる大きな吹き抜け空間を用意し、その光を機能が取り囲むというのがプランの概要です。
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光の吹き抜けが見えてきました。この写真ではまだ2階の骨組みは工事途中です。
こちらの現場も進捗状況を報告していきますので、どうぞお楽しみに。(aka)