SSMⅣ終了リポート
先週スノースケープモエレⅣが終了しました。
今回このSSMに参加させていただき、雪や寒さの価値、冬季に行われる文化イベントの役割などについてあらためて考えることができました。建築やアートのみならずスポーツや地域風俗とクロスオーバーした催しに今後の表現の可能性を感じています。
今日のブログでは会期中撮影したスナップ写真を並べてSSMを振返ります。

イサム・ノグチ+アーキテクト・ファイブ設計のガラスのピラミッド前に赤坂が設計したカラフルなテントビレッジが出現。冬の雪原にあるはずのないカラフルな色を散りばめることで、雪の白さや美しさをより強く感じてもらおうという意図です。テント下の雪室はテント色に染まり、入り口からは色のついた空気が白い外部へと染み出てきます。

夕暮れ時、テントビレッジは表情を変えていきます。ドイツ人映像作家ニナ&マローによる「10 seconds thinking about the future」がテント面に投影され、雪室は映像とテント色が織り交ざった不思議な空間へとシフトします。


テント内部の様子

一番大きなテントには薪ストーブ付のカフェもオープン。
ガラス作家「高臣大介」の作品も小テント内に展示していただき、幻想的な光を放っていました。
ニナ&マローが札幌に来てから制作された作品もガラスのピラミッドに映し出されました。スキージャンプ少年団の子供たちに、未来について10秒間考えてもらった表情を撮影したものです。

こうして合計4つの映像がテントビレッジに展開されたのですが、それらすべての映像が見られる場所は、撮影スポットとして多くの方がカメラを構えていました。木々には高臣さんのガラス作品も吊り下げられているのでこの周辺は本当にナイス撮影スポット。

うまく撮れなかったのですが、実際はもっと周りに撮影している方がいて、アイドルの撮影会?のような雰囲気でした。
もちろん本職(マスコミ関係)の方々も大勢来てくださり、情報発信していただきました。


週末には参加アーティスト「馬橇組」の呼びかけで本物の馬そりがテントビレッジ前に登場。子供たちは大喜びでした。ひと昔前までわれわれの生活を支えてくれていた馬そりを体験し、自分たちの「歴史」を認識することは「歴史の浅い」北海道の人々にとって重要なことだと思います。

普段は「開拓の歴史村」で働いている馬たちがお手伝いしてくれました。

東京から参加したくれた「tEnt」は「暖かさ」との格闘でした。つららとLEDが奏でる光の音楽は寒い夜の華でした。

週末には「向山千春+水谷明子」によるTraveller-深白の記憶へ-のライブパフォーマンスが開催され、文字通り深い記憶の中に入り込んだような不思議な音に包まれました。
札幌市立大学の建築家「山田良」と空間デザインコースの学生たちはモエレ山の山頂に雪の砦を作ってくれました。僕も実際に山頂まで登ってみましたが想像を超える強風。砦のありがたみを感じずにはいられませんでした。砦に穿たれた穴から見える風景は自分だけのもの。


スキーを担いで登ったので帰りは滑り降りました。
その斜面で最終日夜に開催されたのがプロスキーヤー児玉毅とその仲間たちによるスキーパフォーマンス、小池晋の映像、invisible Futureの音楽とのコラボレーション。あいにくパフォーマンス時に吹雪に見舞われましたが、スポーツとアートという他ジャンルとクロスオーバーした表現に今後の可能性を強く感じた企画でした。

晴れていれば斜面に映し出されたこの映像と、スキーヤー達の動きが連動した世界初のパフォーマンスがクリアに見えたはずです。

児玉氏、光る。
多くの方々の協力でスノースケープモエレⅣは無事終了しました。このすばらしいイベントに参加させていただきたいへんうれしく思います。ありがとうございました。
(aka)